一刀流光武会

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一刀流中西派について

一刀流中西派稽古

 この一刀流光武会は、わが師の故範士九段滝澤光三先生が、剣聖高野佐三郎先生及びご子息高野弘正先生より伝授された古流の形を稽古する会です。
 主催者の私は、神奈川県厚木市にある思斉館滝澤道場で滝澤光三師より、竹刀剣道と共に一刀流中西派の形を教授いただきました。縁あって、茨城県つくば市に転居し、師より教えを受けた、一刀流中西派の形をこの地の人達と共に修行しています。
 師滝澤光三先生は弟子たちに、竹刀剣道に活かすように一刀流を稽古しなさいと常々おっしゃられておりました。この会も、師の教えを守り、古流の理合を良く考え、それを竹刀剣道に活かせるような稽古を目指しています。
 なお、思斉館滝澤道場は現在ご子息の教士八段滝澤建治先生が、二代目館長として先代の教えを忠実に守り、青少年の育成に励んでおられます。私も、随時お伺いして教えを頂いています。

教士七段 富樫 哲夫

2022年新年にあたって 2022年1月

新型コロナウィルス感染がいまだに猛威を振るっています。現在はオミクロン株が世界中を襲っています。世界中で感染者が2億9018万人(2022.01.03現)の感染です。昨年1月11日現在の9,000万人の3倍以上です。治療薬の開発が早くできることを願っています。1918年に発生したスペイン風邪は3年くらいで終息したので、現在のコロナ禍も終息までに3年程度はかかると覚悟しなくてはならないと思っています。スペイン風邪の時と現在では、医療の質が格段に向上しているのになかなか効果的な治療と薬が追い付いていない。非常に大変な状況です。

寺田寅彦が「ものをこわがらな過ぎたり、こわがり過ぎたりするのはやさしいが、正当にこわがることはなかなかむつかしいことだと思われた」と我々にアドバイスをくれています。短く「正しく恐れる」ことを念頭に、コロナにかからないように心がけて生活していきましょう。

この様な状況なので、我が一刀流光武会の稽古再開も今しばらく様子を見て休みたいと思います。今までのこの長い休みが、皆さん本当の空白期間だったとは思いませんが、一人でも頭の中で稽古をすることはできます。一刀流も竹刀稽古も自分に合った時間と場所を工夫してやっていきましょう。そして、稽古再開できる日を楽しみにしましょう。
                                     富樫 哲夫

2021年新年にあたって 2021年1月

2020年の目標は、
「つくば組は、組太刀24本の拳之払いまで打太刀仕太刀ができるようになる」
「岩間組は、組太刀60本全部打太刀仕太刀ができるようになる」
としたいと思います。

としましたが、新型コロナウィルスのパンデミックが急速に広がり、一刀流中西派の稽古も私の判断で2020年3月から稽古を中断としました。
世界中で感染者が9,000万人(2021.01.11現)と爆発的感染拡大し、その中から多くの尊い命が奪われました。日本も第三波に襲われ、現在もまだ先の見通せない状況が続いています。

私は、2011年3月11日発生の東日本大震災を福島県南相馬市原町区で被災しました。
その時も大勢の知人友人を亡くし、多くの家屋の倒壊・津波での流失を目の当たりにしました。それから10年、またまた多くの命が消えていく悲劇に会い、何とも切ない悲しい気持ちです。

稽古再開ができたのなら、昨年長いブランクがあったので、目標とするのは昨年と同様としたいと思いますが、最初は基本に戻り、理合・所作の再確認から入りたいと思います。その後、無理をせずに、組太刀に入っていきたいと思います。
一刀流の形稽古は、そのまま竹刀稽古につながらないところもありますが、理合いについては同じです。この稽古のできない期間をいたずらに嘆くことなく、「事理一致」の理の部分を一層研究する期間と捉え、必ず来る今まで通りの稽古ができるまで、頑張りましょう。
「楽しく、そして厳しく」一刀流と竹刀稽古をつづけましょう。その時が早く来ることを願って。
                                     富樫 哲夫

2020年今年の目標 2020年1月

今年の目標は、
「つくば組は、組太刀24本の拳之払いまで打太刀仕太刀ができるようになる」
「岩間組は、組太刀60本全部打太刀仕太刀ができるようになる」
としたいと思います。

昨年はメンバーの皆さん大変忙しい中、何とか時間を作り稽古に参加したと思います。
稽古時間も十分ではない中、頑張ったと思います。
また、組太刀の稽古の合間には刃引11本も少し稽古して、少し気分を変えての稽古もしました。
意外と、覚えが早いように思いました。刃引は弁証法的稽古の傾向が強いので、今年の目標と並行して稽古すると、案外早く皆さんが覚えられるのではないかと期待しています。

これはいつも言っていることですが、わが師範士九段滝澤光三先生はいつも弟子に、竹刀稽古に生かすことがこの一刀流を稽古する目的だとおっしゃっていました。
ただ形の所作を覚えるだけではだめです。竹刀稽古に生かして初めて一刀流の稽古をしたといえます。一刀流の形の理合を竹刀稽古でどう遣えるかを各自研究してください。もちろん刀法と竹刀打ちでは、態勢・体勢が違いますが、理合は共通するものもあります。理合を考えの中心に置き、どうしたら一刀流の形を竹刀稽古に生かせるかを考えていきましょう。
組太刀一本目の切り落としは一刀流の極意です。極意を一番目に持ってきています。この意味を皆でよく考え、竹刀稽古に生かしましょう。

今年もみんなで、「楽しくそして厳しく」一刀流と竹刀稽古を続けましょう。
                                     富樫 哲夫

2019年今年の目標 2019年1月

 昨年の目標は、
「つくば組は、組太刀24本の拳之払いまで仕太刀ができるようになる」
「岩間組は、組太刀60本全部仕太刀ができるようになる」
でした。
昨年末12月27日の稽古で、常時稽古に来ているメンバー全員が見事クリアーできました。
ただし、残念ながら形名を言えて、つっかえずに打つまでには到達しませんでした。
岩間組のメンバーは、組太刀に加え刃引11本もできるようになりました。
全員努力の姿勢を評価したいと思います。頑張ったと思います。

さて、今年はつくばと岩間のメンバーとも、打太刀もできるようになる事を課題としたいと思
います。打太刀仕太刀どちらか一方ができれば、他方も比較的短時間で習得できると思います。
お互い切磋琢磨して、頑張って努力しましょう。
そして、古流で稽古した理合を竹刀稽古に生かすことも、古流を修業する目的となります。
ただ形の所作を覚えるだけではだめです。
一刀流の形の理合を竹刀稽古でどう遣えるかを各自研究してください。竹刀稽古で試してください。
組太刀一本目の切り落としは一刀流の極意です。極意を一番目に持ってきています。この意味を皆でよく考え、竹刀稽古に生かしましょう。
わが師範士九段滝澤光三先生はいつも弟子に、竹刀稽古に生かすことがこの一刀流を稽古する目的だとおっしゃっていました。

今年もみんなで、「楽しくそして厳しく」一刀流と竹刀稽古を続けましょう。
                                       富樫 哲夫

2018年頭に寄せて 2018年1月

 平成30年は晴れて穏やかな三が日の正月でした。 皆さんも新たな目標を建てて、今年も一刀流と竹刀稽古を修業することと思います。
 なかなか思うようには上達しないと焦る気持ちもあると思いますが、一歩一歩少しずつ少しずつ目標を高く 持ち頑張っていきましょう。
 正しい動きを正確に繰り返すことにより、その時が来れば「量質転化」し自分でも驚くほど変化します。一緒に自分の心の中の鏡を、一生懸命丁寧に丁寧に磨いていきましょう。
 昨年は、岩間のメンバー全員が、組太刀の仕太刀60本を打てるようになりました。 つくばのメンバーは数人が24本拳之払いまでできました。つくばは、昨年参加した人も数人おり、一緒に頑張っています。
 形の本数を覚えることも必要ですが、その理合を竹刀剣道に生かすことが大切です。これは、私の師匠故範 士九段滝澤光三先生がおっしゃっていた事です。 その志を持って、今年も元気に、楽しく、そして厳しく、皆でよくよく工夫して修業していきましょう。
                                       富樫 哲夫

2017年今年の目標 2017年1月

今年も組太刀を重点に稽古しますが、常々話しているように一刀流の形の理合を竹刀稽古でどう遣えるかを各自研究してください。
竹刀稽古では上手くできなかったり、打たれたりしても挫けず、稽古とは何かを良く考え、大いに試してください。
その中から一つでも自分の業として身に付けば、一刀流を稽古する意味があると思います。
もう一つ、組太刀の形を昨年以上に意欲的に取り組んでください。
今年の目標
つくばメンバーは、一ツ勝~脇構之打落の20本
岩間のメンバーは、一ツ勝~張合刃の60本
   打太刀仕太刀とも全員が打てるように稽古しましょう。
   そして、今年行われるいくつかの大会で、演武する機会を頂き、
   一刀流を知らない剣友に披露し、古流に関心を持ってもらう様にしましょう。

   今年も、「楽しくそして厳しく」稽古しましょう。

一刀流光武会の稽古について 2016年2月

一刀流中西派稽古人 富樫哲夫

 一刀流を稽古してそれが竹刀剣道に生かされていますか?
生かされているのなら、どの様な所でしょうか?
生かされていないと感じるのなら何故でしょうか?
竹刀打ちと形の木刀打ちでは、自ずと体の運用操作が違ってきます。違うから竹刀剣道に生かされないと思う事もあると思います。
得物により体の運用や業は規定されますので、木刀での形が即そのまま竹刀剣道に遣える業は多くはありません。が、しかし、応用工夫すれば遣える業は多々あります。
姿勢・脚捌き・体の運用では共通することが多くあります。打ちもそのまま遣えるものがあります。形の一つの技を全てそのまま遣えるのではなく、その中のある部分が充分遣える業となります。理合を理解し、それを竹刀剣道に合わせて行く事が工夫となります。
 滝澤光三師は常々竹刀剣道の為に古流の形、剣道形、居合を稽古するのだと言われていました。現在は真剣で命の取り合いをすることはありません。我々は竹刀剣道を主として稽古しています。自由に相手を打つことができる竹刀稽古に生かせない形だけの一刀流の稽古では、「型」になってしまいます。文化として後世に残すことも大切ですが、我々は竹刀剣道も稽古しています。「文化として次世代に繋ぐ」「竹刀稽古に生かす」それを大いに意識して、慌てずに、着実に稽古して、自分の剣道の為となることを望みます。正しく形を身に着けるには、体を使うだけではなく、頭も同様に使わなくてはなりません。稽古前後の予習復習も非常に大切です。皆さんが学生時代に勉強したときと同様です。知育・徳育・体育、皆同様と思います。
厳しく・真剣に、そして楽しく一刀流中西派の形を修業しましょう。

以上


一刀流光武会「剣道勉強会」開催について 2015年2月

 私が故滝沢光三範士に師事していた頃、師匠が道元禅師の「正法眼蔵随聞記」の読書会を主催されました。その会は木曜日の形稽古の後に行われ、形稽古に参加した門人たちが皆参加し、道元禅師の教えと共に師匠のお話を伺い、大変勉強になったとの思いがありました。通常の稽古後も、食事を相伴させていただきながら、沢山の剣道関係・人生の話を伺いました。
 今回開催する勉強会は、私自身の拙い話ではなく、滝澤光三範士から教わったことを、参加する皆さんに伝えていきたいとの思いで実施することにしました。
 参加する人達と楽しみながら、剣道全般についても、皆さんと話しあっていきたいと思います。
 興味のある方は、参加してください。緩やかな会とし、自分の都合のつく日だけでも、途中退席でも、遅く参加でも、自由にしたいと思います。                教士七段 富樫 哲夫

【勉強会詳細】
参加資格  誰でも、どの剣友会の人でも可
開催日時  原則偶数月の最終日曜日 18時~21時
場所    富樫先生ご自宅
幹事    持ち回りで順次


一刀流光武会一年を迎え 2014年4月

 2013年4月に一刀流中西派の古流稽古の会を立ち上げ、一年となりました。
それ以前に、つくば桜剣友会と至誠会で2012年6月より希望者と共に竹刀稽古の前に週一回30分程度の稽古を始めていました。
 稽古時間が少ないので、基本の切り落とし・乗突・摺り・浮木の習得がなかなか難しく、従って組太刀の形自体を理合通り打つことが、なかなか身に付きませんでした。
皆さん熱心に稽古されていましたので、早く基本を身に付け理合にあった形を打てるようにするにはと考え、新たな日を設けて稽古をする事としました。稽古場所としては、当初つくばを考えましたが、場所と費用と参加者数の関係で、可能な場所がみつけられませんでした。
 稽古者の中に、笠間武道館で毎週土曜日の夜に笠間剣友会で稽古している、矢口祐治先生(小学校教諭)がおりました。相談したところ、夜の笠間剣友会の稽古前16時~18時に無料で使わせて貰える事となりました。つくばからは少々遠いのですが、毎週使用でき費用もかからないので、使わせてもらう事にしました。大変ありがたく感謝しています。
 現在、笠間での稽古者は少なく、矢口先生父子が常連で、生駒先生(高校教師)・草山さん・高林さん・成井さんが時間のある時に稽古しています。やはり、わが師滝澤光三先生がおっしゃっていたように「数をかければ強くなる」その通りでした。
 矢口先生と矢口皓二郎君(中学1年)の二人が、つくばでの稽古と合わせ1年位で、組太刀60本の仕太刀を打つことができるようになりました。現在はそれに加え、打太刀を習得すべく稽古しています。仕太刀の習得は、打太刀がしっかりできれば打太刀を覚えた期間より短く覚えられます。大いに期待しています。その後は、刃引・小太刀・合小太刀・払捨刀・高上五点・五行と進んでいきたいと思っています。
 滝澤光三師は常々竹刀剣道の為に古流の形、剣道形、居合を稽古するのだと言われていました。現在は真剣で命の取り合いをすることはありません。我々は竹刀剣道を主として稽古しています。その昔は、木刀や刃引きで形稽古を行い、いざ真剣で戦かわなければならない時に備えていました。木刀の稽古でも、誤って相手を打ってしまえば、打ち所が悪ければ命を落としてしまいます。骨折等は日常茶飯事にあったと想像できます。そこで、刃引きや木刀での稽古より安全で、自由に相手を打つことができる竹刀稽古法を中西派初代中西忠太子定の二代目忠蔵子武が考案し隆盛を極めるようになりました。これが今我々の稽古している、一刀流中西派なのです。
 当時の修行の順序とすれば、竹刀稽古→組太刀→刃引→真剣となっていたと思いますが、現在は真剣を使うことはなく、竹刀稽古を修業稽古する事により、真剣での剣道修行の心境まで到達する事を目標としています。
 よって、当初の修行過程とは逆になりますが、竹刀稽古をより良くするために、形の稽古をすることを光三師が我々に勧めたと思います。
 得物により体の運用や業は規定されますので、木刀での形が即そのまま竹刀剣道に使える業は多くありません。が、しかし、応用工夫すれば使える部分は多々あります。宮本武蔵の五輪書に「能々工夫すべし」「能々吟味あるべし」「能々鍛錬あるべし」「千日の稽古を鍛とし、万日の稽古を錬とすべし」の記述があります。
 焦らずに、慌てずに、着実に稽古して、夫々の剣道の資となることを望みます。
厳しく、そして楽しく一刀流中西派の形を修業しましょう。

以上


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